どちらかというと、世間でいわれる社長に最も遠い性格の持ち主じゃないかなと思います。けれども、意地が全ての行動の源になっています。「社長は孤独だ」とよくいわれますが、こんな一言で片付けてもらいたくありません。
当たり前の話です。社長と副社長の距離は、副社長と新人社員との距離よりも大きいと思っています。
また、「自分の頭で考えたビジネスモデルがなければ、ビジネスは絶対できない」ということも、日々痛感しています。自負の心を失ったら、社長をすることはできないとつくづく思います。社長になった以上、全権を握って、商人としてお客様からどうすれば選んでいただけるかを考えています。人の真似をしても、一時は成功しているように見えますが、すぐに飽きられます。お客様が必要とするものを生み出して、それを提供して喜んでいただいて、初めて商売は成り立つのだと思います。
私は87年に松井証券に入社しました。当時の証券業界では、同業他社は競争相手ではなくサービスも全て横並び。私にはそれが信じられなかった。いずれ金融業界にも自由化の波が押し寄せることは明白でした。自由化されれば当社が抱えている営業職というコストは顧客から支持されない、そう考えた私は、営業職を廃止し、通信取引を経て、98年に日本で最初に本格的なインターネット取引を開始しました。そのせいか、IT企業とよく思われるのですが、あくまでも基本は証券会社です。頭のてっぺんから足のつま先まで、“証券会社魂”というものを持っている唯一のネット証券の会社だと思います。
何事においても、まず自分の頭で考えてください。人の真似は絶対やめてください。人の真似をして、あとで良かったと思うことはありません。自分の頭で考えたことを果敢に実行してほしい。万一、失敗したっていいじゃないですか。それが必ず糧になってくるんです。くれぐれも人の真似だけはしないでください。










